2013/09/08

「メディア・ミックスの歴史」1930年代

志村三代子(2013)『映画人・菊池寛』藤原書店、34頁。 菊池寛(1888-1948)の小説は、現在までに102作品が映画化されている。 特に1926年~1930年ま での間に17作品が公開。作品の傾向は、オールスター・キャスト、看板監督で企画された。  人気も高く、映画ジャーナリスト界からは、「菊池モノ」と評価されるまでになった。 志村三代子(2013)『映画人・菊池寛』藤原書店、35頁。 映画界は日本映画界に女性観客を牽引するという意図とともに「菊池モノ」を制作。 当時の市場は、時代劇そのものが主流。現代モノは苦戦を強いられていた。 同時に現代モノは、新派悲劇が主流。だが、マンネリ化も脱ぐえず、新たな 突破口が必要だった。ここに、当時、菊池が執筆した通俗小説『真珠夫人』が大ブレイク。 物語的にも従来の新派悲劇とは全く違ったモダンガールの概念を取り込んだ、同作の映画化 を進めた。大成功を収める。つまり、菊池の『真珠夫人』は女性を主人公としたメロドラマの 先駆け的作品になったのだ。

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